油そばと聞くと油ギットリでニンニクが利いたコッテリ系を連想するが、こちらは少し異なるアッサリタイプ。味付けはシンプルな醤油味で油の量も必要最低限。そのままだとあまりにもシンプルすぎる味わいで、途中でラー油と酢を加えながら食べることで飽きずに最後まで食べきれる。飽きずにというより物足りないまま食べ終わってしまうという印象が強い。というのも味付けだけではなく、麺と具にも問題あり。麺は汁なし系にしてはかなり細い中太麺。タレと良く絡まるという利点はあるもののちょっと食べ応えに欠け、麺の食感は全く楽しめない。大盛が無料なのが唯一の救い。具はデフォルトだとメンマが数本と少量のモヤシ、ネギ、海苔のみで肉っけが全く無い。「ただのあぶらそば」というメニュー名のまんまであまりにもシンプルで寂しい。スープなんか要らないからせめてチャーシュー1枚でも乗せて欲しいところ。半熟玉子は店頭にあったチラシで追加。半熟玉子というか温泉玉子。油そばの定番だが途中から麺に絡めて食べると美味い。全体的にアッサリ系で、塩やトマトといった珍しいメニューもあるので女性受けはしそう。一方で男気溢れる店名に惹かれてガッツリと食べようと入店した男性は肩透かしを食らいそうな一杯だ。 三軒茶屋に本店があり、そこの支店のようで2010年7月5日にオープンした新店。だが本店とはメニューの構成や値段が違うようで単純な支店という訳ではないようだ。渋谷から歩いたが、東急本店を過ぎた辺りなので神泉にも近そう。店内はカウンター席と小さなテーブル席が3つ。店員は店主らしき男性とバイトらしき女性の2人。オープンして日が浅いため不慣れな感じで回転が悪く感じたが、一生懸命な感じは伝わってきた。 |