見た目はその名の通りシンプルな支那そばで、ほのかに香る魚介の風味がとてもよく、すっきりとした醤油味。スープ表面には細かく刻まれた葱と少量の背脂が浮かぶ。葱が風味としゃっきり感、背脂がコクと甘味を出している。油が若干多くも感じたが、最後まで飲み干せる飽きの来ない味わい。麺はかなり縮れた細麺。縮れが強いためスープとの絡みがとてもよい。ちょうどよい固さに茹でられていて食感、のど越しもなかなか。ただ少し量が少なめに感じたのが残念。大盛りにもできるが+200円と高値なのが気になった。肉はムッチリ固めのモモチャーシュー。ちょっとこのスープには合わない気がした。メンマはごくシンプルなのが5本ほど。カイワレはサッパリとしていい感じ。値段もリーズナブルだからしょうがないが、デフォルトだとちょっと見た目が寂しい。味玉半分でも乗れば見栄えがしそうだ。久しぶりにシンプルな正等派の支那そばを食べた。最近主流の豚骨魚介やつけ麺もいいが、やはりたまにはこういった味を求めてしまう。機会があったらまた訪問し、今度は塩味も食べてみたい。 激戦区、門前仲町の1本小道を入ったところにある。店構えも店内も大衆的な中華屋さん。カウンター席とテーブル席で20席以上ある広い店内。結構種類豊富な焼酎が用意されており、夜は一杯やって締めにラーメンとして楽しめる店のようだ。 |