あっさり、こってり、普通を選べるというで普通を選択。天草大王という地鶏から取られたというシンプルなスープ。唐揚げなどで肉を食べたことはあるが、スープとして使用されたのは初めて。鶏の旨味がとてもしっかりと出ていて、適度な背脂と油、塩味が綺麗に味を整えている。最後まで飽きずに飲み干せるとてもいいスープ。麺は細めの縮れ麺。これといった特徴は無いものの、スープの邪魔をしないシンプルなもの。こういった系統は量が少ないことが多いが、何気に結構多めで満腹に。具はチャーシュー、味玉半分、メンマ。チャーシューは2種類あり、ムッチリとしたモモ肉と柔らかいバラ肉。どちらも肉本来の味が味わえてとても美味しい。メンマは太めでサクサクとした食感。薄めながら上品でしいい味が染みていてこれまたとても好き。味玉は少し固めの半熟。これもスープの邪魔をしない適度な味でいい感じ。真ん中にチョコンと乗っていて彩りもとてもいい。職人が作る完成度の高い一杯という印象。居酒屋兼ラーメン屋という形態だが、十分にラーメン専門店としてやっていける味だと思えた。 2010年6月オープンした店。都立大学から10分程度であまり交通の便は良くない。また外観はラーメン屋という感じではなく、なかなか入りにくい雰囲気。店内は寿司屋の居抜きらしく、カウンター上にガラスのショーケースがあり、中にはワインやその日の一品メニューが入っていた。店員は職人風なオジサンと弟子っぽい若手。和風な落ち着いた店内なのに、テレビが大音量でついていて、他に客はいなかったため店員はずっと見入っていたのがちょい残念。 |