あっさりとした和風なテイストで飽きの来ないスープ。味付けも控えめだが物足りなさは無い。柚子は皮を乗せるだけではなく。皮を摩り下ろしたものをスープを注ぐ前に入れているため、しっかりと香りと味を感じることが出来る。ただ基本は下に沈んでいるのでかけ混ぜながら食べないと途中で風味は感じられなくなる。麺を全部食べ終わってスープを飲み干そうとすると、こんなに柚子があったのかと再認識。麺は中細の縮れ。このスープには良く合っているが、もうちょいこだわりが感じられるような麺だと嬉しい。その辺は回転率や原価などを考えると難しいのかも。肉は分厚いバラチャーシュー。柔らかくてなかなかいいが、味付けはごく薄味。このスープにはこの味でも良いかも知れないが、具としてはちょっと物足りない味。メンマは太くて長いコリコリ感で結構好き。味はほとんど染みていないが、デフォルトで味玉が半分入っているのは嬉しい。あと三つ葉の清涼感がスープととても相性が良い。 有楽町駅前の東京交通会館の地下の飲食店街にある店。店といっても屋台に近い感じで、通路沿いにカウンターで8席ほど。厨房もかなり狭く、初老のおじさんとおばさんがセッセと働いている。これだけのレベルの味をこのスペースで提供できているのは素晴らしいと思う。これをベースにどこかにちゃんとした店を構えて、じっくりと味を突き詰めればかなりの行列店となりえる気がする。 |