流行の豚骨魚介系のスープを想像していたが、それとは異なり、大勝軒の元祖つけ麺っぽいあっさり魚介の利いたシャバシャバ系のスープ。甘みはあまり無く酸味と辛味で構成された味付け。この酸味は珍しいことにポン酢を使用されているという。とてもいいバランスのスープなのだろうが濃厚魚介系と比べてしまうとコクの弱さがあり、物足りなさを感じてしまう。麺は自家製麺で、プリプリ・ムチムチの太縮れ麺。この太さでこれだけ縮れているのは珍しい。この麺、まず食感がたまらなく良い。噛むとプリンっとした弾力で口の中で踊るような感覚。さらにかみ締めると小麦のしっかりとした味わいを感じられて、麺だけをムチムチ食べていても満足できるほど。具は細かく刻まれた炙りチャーシュー、メンマ、海苔。トッピングで味玉をプラス。チャーシューは香ばしくて柔らかくて美味いが、量は少なめ。メンマは特に特徴はない普通のメンマ。味玉は固ゆでで冷たくて、しかもあまり味も染みていなくてガッカリ。全体的に値段の割には具のボリュームが寂しすぎな気がしてならない。最後にスープ割りだが、もとのつけ汁が薄くなって若干魚介風味が強くなった程度で、あまりそそられるような味ではなかった。全体として麺だけが最高に美味いのだが、スープと具でかなり損している感じ。せめてもっと麺に絡みやすい濃厚なスープだったらなぁ、と思ってしまう。 住宅街にポツリとある店で、店内はかなり狭く雑然とした感じ。メニューなどの張り紙の字がとても下手なのが気になった。午後3時前の訪問だったが5、6人の行列。割とスムーズに店内に入れたが、店内では結構待たされた。また値段がデフォルトで900円とかなり高めなのが気になる。さらに6月からは材料費などの高騰により、また値段が上がるらしい。ということで店評価は低め。 |