ドロリと濃厚な形状のスープは煮干の風味が満載。ベースの動物系も濃厚だがそれに負けることなくしっかりと煮干が強く出て、それでいて煮干のエグミも出ておらず、塩気もちょうど良いという最高のバランス。麺は細ストレートでしっかりと芯が残る硬めの茹で加減でこれもとても好み。チャーシューは大きめな肩ロース。定番の低温調理でムッチリとした食感がとても良い。メンマはサックリとした食感、甘めの味付けが好き。味玉はトローリと柔らかい半熟。オレンジの色が濃い黄身は味が濃厚な良い卵。薬味としては荒微塵の玉ねぎが浮いておりシャキッとした食感と甘みがいい感じ。あとは大きめの海苔が一枚。替え玉は最初に注文をしたらラーメンと同時に出てきた。一緒に撮影できたのは良かったが、少し経ってから食べ始めたら少し麺が固まってしまっていた。頼み方が悪かったか。油そば風と名がつくだけあってそのままでも食べられるように下にタレが沈んでいる。これをよく混ぜて食べると、甘しょっぱい味付けで激ウマ。これを食べながら煮干のスープを飲んだり、スープを替え玉に入れて混ぜたり、逆に麺をスープの方に入れてつけ麺スタイルにしてみたりと、色々と楽しめて且つそれが全てウマい。久々に文句の付け所のない最高な一杯に出会えた感じがした。 店舗は住宅街の小道にひっそりとある。何かの居抜きのようでボロくて小さな店舗。看板や暖簾にはラーメンの文字は無く何故か「家庭の味」と記載。パッと見は小料理屋のような見た目。店内も独特でとても小さくてカウンター席が3席ほどと4人がけのテーブル席のみ。テーブル席は基本相席になるようだ。スタッフは店主らしき男性と少し年のいった男性。店内にはモニターがあり、店の外の様子を4台のカメラで監視しており、路駐している客を注意したり、バイクの止め場所を直してもらったりとしていた。住宅街での営業では近隣に迷惑をかけないように色々と配慮が必要だろうが、そこにしっかりと投資している姿勢は素晴らしいと思った。 |