見た目と香りからして想像できるように、超正統派の東京ラーメン。煮干の風味が利いた中に、鶏がらを中心としたあっさり系のダシの旨味が感じられる。醤油味も薄すぎず濃すぎず、いい感じのキレが出ている感じ。しかしこの手の味はやはり物足りなさが残ってしまう。麺は中細の縮れ麺で、このスープにはこれだろう、と言えるほどスープとは良く合っている。だが、麺自体はこれと言った特長も無く、美味いわけではない。そしてちょっと量が少ない感じ。肉は小ぶりなチャーシューが5枚ほど乗る。柔らかめで肉の味がしっかりしていてなかなかうまい。メンマはほとんど味は無くて残念。煮玉子は久々に出会ったおでん風の固ゆで。しっかりと味が染みていたし、このラーメンにはこっちのが合うのかもしれないが、やっぱ半熟が好きだなぁ。全体として美味いかと聞かれたら美味いが、また行きたいかと聞かれたら言葉に詰まってしまう、そんな感じの印象。 店内は7席ほどのカウンターのみの作りで非常に狭い。だが夫婦二人で頑張って経営してます、って感じで好感は持てる店ではある。もともと隣駅の西小山にあったが2006年7月からこちらに移転したらしい。ちょっと小道を入った所とは言え、せっかく駅前に出店したのに目黒線は地下に潜ってしまい、出口は反対側だけになってしまった。そのため人通りが少なくなり、ちょっと心配な感じ。 |