ラーメンは鶏白湯と煮干醤油があり迷ったが、お勧めだという鶏白湯SOBAを注文。旨みがしっかりとして濃厚ながらも上品な口当たり。塩気も少し控えめに感じられた。提供された瞬間は表面の柚子が爽やかに香ったが、食べ進むとその香りは消えてしまっていた。後半飽きてくるところに、味変アイテムの生姜のすりおろしと揚げ玉ねぎが用意されている。生姜は濃厚なスープがさっぱりとして良く合う。揚げ玉ねぎは香ばしさがプラスされるが、そこまで大きな味の違いは感じられなかった。
麺は三河屋製麺の中太麺。適度な粉っぽさとモッチリ感でこのスープとの相性はよい。
肉は鶏チャーシューが5枚ほど。低温調理されたというが、味付けは薄くてあまり好きではない感じ。珍しい具として菜の花の蕾と茎の部分を茹でたもの。渋みがあり大人の味という感じで面白い。また、メンマではなく筍の薄切りが入り、食感と風味がなかなか良い。あとはカイワレが乗る。
全体としても銀座という土地柄、店の雰囲気とも良くあった大人な一杯という感じの印象を受けた。ただし大人の上品さがありすぎで、どことなく物足りなさも感じてしまう。上品な大人の味を求めるのならば、鶏白湯よりも煮干醤油の方がよさそうな気がするので、次回は煮干醤油を食べてみたい。
銀座の大通りから1本入った道から、さらに細い小道に入った場所にある。小道というよりもビルとビルの間という表現のほうが分かりやすいかもしれない。SOBAという看板と白い暖簾、綺麗な木の格子の外観がかっこいい。店内は10席もないコの字型のカウンターのみのこじんまりとした作り。女性スタッフが接客、カウンター奥の厨房で、割烹着を着た和の職人風の男性二人が調理。店の雰囲気や接客も良く、オープンして日は浅いが徐々に口コミで人気が出てきているようで、行列必至の店になる日もそう遠くはないだろう。
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