檸檬ラーメンというなんとも変わったメニュー。その名の通り檸檬を使用したスープで、檸檬の風味がする程度ではなくもろ檸檬の味。最初の一口二口はその酸味の強さにビックリするが、慣れてくるとベースとなる塩スープの旨みも感じられるようになる。スープには揚げエシャロットっぽいものが浮かんでおりいい風味を与えている。しかし更に食べ進めると酸味ばかりで他の味が分からないほどになってしまう。麺は細ストレートで少し柔らかめでコシが弱い。量も少なく物足りない。具はチャーシューと緑の葉物のみ。チャーシューは柔らかいが薄味で物足りない。葉物は何かは分からないがあまり見かけない珍しそうなもの。特に強い風味は無く、薬味的なアクセントにはならない。これも檸檬が強すぎるからかもしれない。歯ごたえのあるような具が無いのが残念。檸檬という個性的な味でそればかりが印象に残り、全体的なバランス力に欠けてしまっている気がした。一度は食べておきたいメニューではあるがもう一度食べたいとは思えない。 吉祥寺の小道にあり、見た目はオープンカウンターのイタリアンにしか見えない店舗。ワインやカクテル、イタリアンな一品料理も提供しており、バーカウンター的なカウンターの奥には白い綺麗なクロスがかかったテーブル席が4席ほど。奥の席は節電のためかクーラーが効いていないようで、熱がこもってとても暑かった。町の中華屋的な店ならばそれでも良いが、イタリア風な小洒落た店内でこれは無いなという感じ。 |