豚骨魚介だが主流な濃厚なタイプとは一味違い、一言でいうならば上品な豚骨魚介。スープの旨味はどちらも出過ぎること無く、味付けは若干薄め。タマネギと生姜が更にアッサリとさせている。ちょっと味が薄くて物足りないかなと思ったら、丼の端に辛みが効いた肉味噌のような物が浮いており、これを混ぜて食べると大きく味が変化する。個人的にはこの辛みはいらず、デフォルトでもう少し塩気が欲しい。麺は全粒粉の細麺。見た目からして全粒粉ということは分かるが、このスープの中では小麦の風味などはあまり感じられなかった。固めの茹で加減で食感と喉越しはとても良い。肉はムッチリとした食感のいい肉質のチャーシューが2枚。メンマは極太のが3本ほど。味は薄めでさっくりと噛みきれ、これも上品な一品という印象。味玉はデフォルトで半分乗る。よい味が染みた半熟で美味しい。あとは前述のタマネギと生姜がいいアクセントとなっている。場所柄も考えてこれで900円なら無難なところか。 三越前というラーメン不毛地帯に2009年5月にオープンした店。黒を基調とした内装の綺麗な作り。テーブル席が5つほどと4席ほどのカウンター。女性店員の接客がとても丁寧で好印象。 |