濃厚な豚骨魚介のスープは良くあるタイプではあるがしっかりとした旨みと塩気と甘みのちょうど良いバランスで非常にうまい。器ごと湯煎でしっかりと暖められているため最後まで変わらぬ温度で美味しく食べられる。麺は自家製の太麺。少し固めでもっちりとした食感があり、小麦の風味もしっかりと感じられるなかなか良い麺。美味しいからこそか量は少し物足りなく感じた。具はつけ汁の中にチャーシューとメンマ、追加の味玉。麺の上にキャベツ。チャーシューは細かく切られたものでしっかりと味が染みておりジューシーでとてもうまい。味玉は炊飯器で保温されており黄身まであったかい。少し固めの半熟だがしっかりとした味が染みていて非常に美味しい玉子。麺の上のキャベツは浅漬けで、知らずに食べるとビックリする酸味。とても珍しいが、濃厚なスープの合間でさっぱりとしてなかなか良い。スープと麺はつけ麺専門店としては、ありきたりではあるがなかなか美味しく、具のボリュームとレベルの高さで満足感が高い一杯。 風格漂う木の看板と暖簾が印象的な外観。店内は縦に続くカウンター席。カウンターの後ろにもガラスの引き戸になっていて、人の後ろを通らずに出られる作り。スタッフは店主と助手一人。無音の店内で黙々と作業をこなしているが、もう少し愛想があっても良いかも。 |