甘みのある鰹ベースのスープの醤油味。つけ麺のスープというよりは蕎麦つゆに近い気もするが、どっちだろうと関係なくうまいもんはうまい。さらりとしたスープだが、大根おろしと揚げ玉が入り麺との絡みも非常に良い。麺は中太で少し平たい形状。プリプリと弾力のある食感でなかなか良い。つけ麺としては量がもう少し欲しいところとも思ったが、食べ終わってみるとサービスの小ライスと豪華な具のため結構満腹に。具は別皿でチャーシュー2枚、玉子、厚揚げ、野菜炒め、ワカメ、麺の上に海苔。チャーシューは厚めでしっとりジューシータイプ。適度な味がしみており、しっかりと温められており絶品。チャーシューの上にはわさびが盛られており、チャーシューに少しつけて食べても良いし、スープに入れても良くあう。玉子は半熟だが味付けなし。黄身が冷たいのも残念。厚揚げは甘みのある醤油系の出汁で煮られたものでなかなかおいしい。野菜炒めとワカメは特になくてもよいかなという印象。割りスープは上品な鰹だしが急須に入って出てくる。このスープ割りも非常に奥行きのある上品な味で美味しい。1000円というかなり高めな価格設定ではあるが、このお店でこれだけの具の量、そしてこの味であれば納得できる。つけ麺のバリエーションは他に白胡麻味噌とカレーもあったのでまた試してみたい。 246沿いのオフィスビルにひっそりと店名と「商い中」の札のみがかかっているのみでおよそつけ麺を提供しているようには見えない。むしろ飲食店かもわからない感じ。地下に降りて行くと木製の重厚なドア。ドアを開けると想像以上に広く、大きなカウンター席と奥には個室のテーブル席が4つほど広がり、ほぼ満席の客の入り。まさに知る人ぞ知る人気店のようで、夜営業は高級な日本食料理屋で、ランチタイムは日替わりで魚、肉の定食とつけ麺3種を提供しているようだ。カウンター内では職人難きな料理人が淡々と作業をこなしている。カウンターなのでもう少し愛想があっても良いかなという印象。 |