かなり濃い目の茶色のスープは、見た目の通り醤油味が強めだが何気に引きつけられるような甘味のような旨みがある。気づいたら結構な量を飲んでしまっているほどで、中毒性に近いものがありそうな化調の味。食べ終わるとかなり喉が渇いてしまっていた。麺は中細の縮れ麺。麺自体は固めの食感でスルスルと食べれて悪くないが、かなり麺同士が絡まっており食べずらい。量はデフォルトでも結構多めなのは嬉しい。具もかなり多め。チャーシューは大きめのが3枚。塩気は控えめで肉の味がしっかりと味わえるタイプ。ムッチリとしながらも柔らかくてかなり好き。メンマは甘めな味付けでしっとりタイプでこれまた好み。味玉は固いおでん玉子だが、デフォルトで半分入るのは嬉しいところ。固ゆでだが味も悪くなく、逆にこのスープには半熟は合わないだろう。あとはシャキシャキとしたモヤシと大きめに切られたネギが乗る。ネギは大きくて邪魔になるかとも思ったが、辛味の無いネギでスープに良いアクセントとなっている。全体として懐かしさを感じられる訳ではないが、食べていて安心が出来るような不思議な味わい。特別に美味しいラーメンを食べたいのであればお奨めできる味ではないが、この値段でこれだけの内容ならば結構満足度は高めの一杯。 永代通り沿い、東京駅方面から永代橋を渡って少ししたところにある昔ながらの黄色い概観が特徴的な店。店内はカウンター席と背面に会社にありそうな簡素な会議机を壁にくっつけた席で、合計20席ほど。ラーメンはお盆に乗った状態でカウンターに置かれて提供されるセルフ方式。店員は店主らしき人とおばちゃんの2人。夫婦での経営だろうか。場所柄深夜などにタクシー運転手や道路工事作業員などの客層が多そうなイメージの店だ。 |