粘度の高い濃厚な豚骨スープは、しっかりと旨味がありガッツリと食べたい感じの時にはいい感じかも。でも後半はかなり重くてもたれてくる感じ。店内の張り紙には、後味はあっさり的なことが書かれていたが全くそんなことは無かった。ひょっとしたらスープを煮詰めすぎちゃったのか。いづれにせよ美味いけど重すぎっていう印象。麺は細麺でデフォルトだと柔らかくて、全くコシが無くてダメダメ。硬めで頼むべきだったか。その固さの注文の仕方も「バリ」っていうのが固めでその上の「バリバリ」っていうのがバリ固のようで、普通の店と違って分かりづらい。具はチャーシューとメンマと海苔と小ネギ。チャーシューはペラッとしたもので肉の味などは全く感じられない手が込んでなさそうなもの。メンマは細くて小さくて白いのが4つほど。味はほとんど無くある意味がわからない。小ネギもごく少量パラパラっと乗っているだけで、具としての満足感は全く得られない。スープの基本路線の味は結構いい感じな気がするんだが、場所柄なのか大量生産の業務的な感じに仕上がっているような気がしてならい。この手の味なら屋台的な小さな店で、客の顔を見ながら一杯一杯丁寧に作られればもっとよさそう。 店は六本木ヒルズ内の地下の飲食店街みたいなところにある。絶えず人が通るので客足は途切れることなく、食事時は行列も出来るほど。なぜか先に食券を買ってから並ばせており、ほとんどの客がそれを書いた張り紙に気付かず並んで、接客の店員は説明にテンパっていた。店内は小奇麗な感じだが、色々と薀蓄を書いた張り紙が貼られていたが漢字が間違っていたりして笑えた。また厨房を見たが店名にもなっている鐵釜は使われていなかったのも笑えた。 |