少しとろりとした濃度で鶏の旨みが感じられる鶏白湯スープ。味付けは醤油味で表面の鶏油でさらに鶏感を味わえる構成。美味しいのだがいまいち全体のまとまりのなさが感じられ、安心して食べ進められる旨さには遠い印象。卓上の柚子魚粉というのが珍しく、入れてみると名前のまんま、柚子と魚介のサッパリとした風味が広がる。これがなかなかスープとよく合い、デフォルトでこれが入ってた方が良いと思えるほど。麺は三河屋製麺の少し平たい中太麺。ツルリとした食感であまりスープに合うとは思えなかった。個人的にはもっと太くてムッチリとした麺か、粉っぽさを感じる細麺が合いそうな気する。チャーシューは鶏チャーシューと豚チャーシューが一枚づつ。鳥の方はサッパリとしてなかなか良いが、豚の方はパサパサして微妙。味玉は周りがかなり堅くなった半熟。店舗内の写真はもっとトロトロで絶妙の半熟だったのにかなり残念。だが味付けの方は結構好み。あとはモヤシやネギ数種。人気店なのでこの日は出来が悪かったのかも知れないが、スープだけでなく麺と具も含めて全体としてのバランスもいまいちぼんやりとしている気がする一杯。 激戦区、大井町駅から結構離れた場所にある店舗。駅から離れており大通り沿いでも陸橋の脇のため車通りも少ない立地だが、客は結構入っておりなかなかの人気ぶり。通り沿いにガラスの引き戸で厨房に向かうカウンター7席ほどの屋台風な作り。食券機の場所が悪く端っこの席に人が座っていると非常に買いづらい。スタッフは店主とバイトの女性が1人でいずれも覇気がない感じがした。 |